Google Wifiをマンションで使った感想とオススメしない理由
Google Wifiがついに日本で発売されました。買う予定はなかったのですが、急にWifiルーターが不調になり新しいWifiを買うことにしました。そこで買ったのがGoogle Wifiです。
USのAmazonでも未だにトップセラーに入っており、評価も非常に高いです。どのレビューを見ても、「Wifiが凄く安定した」といった内容の投稿が見られます。そこで私も購入を決めました。
https://www.amazon.com/dp/B01MAW2294/
3日使った感想を書きます。
個人的所感のサマリ
Pros(良い点)
- 通信量をアプリケーションで確認できるのが便利
- 通信が上手くいかない地点でのWifiの切断が早い
- Wifiを切断する時間を端末ごと・グループごとにスケジュール出来る
- アプリで設定はかなり便利
Cons(悪い点)
- 通信速度が遅い。壁を1枚隔てると2.4Ghz帯に切り替わるため、速度が規格値で144MBpsになる。(5Ghz帯であれば866Mbps)
- 5Ghz帯から2.4Ghz帯への切替時、瞬断することがある
- 5Ghz帯の使用を強制するなどの細かい設定は出来ない
それでは、以降細かく書いていきます。
まず、比較対象や前提条件を記載していきます。
前提条件
比較対象
- Aterm WG2600HP2
- 無線LAN:867Mbps(11ac/5GHz帯)+
450Mbps(11n/2.4GHz帯) - 3階建てまでの戸建て、もしくは4LDKまでのマンションが想定間取り
- 2013年発売モデル。価格は1万2千円程度。後継機は PA-WG2600HP2 などになると思います。無線LAN:1733Mbps(11ac/5GHz帯)+
800Mbps※1(11n/2.4GHz帯)に仕様が強化されています。
部屋の間取りや設置場所
3LDKのマンションです。間取り、設置箇所は次のような形です。
オレンジ色の○がGoogle Wifiの設置箇所です。
Google Wifiの適用範囲は85平米以下とのことです。
1台では、マンションや中規模住宅(約 85平米以下)
http://www.standby-media.jp/case-file/173220
このマンションの広さは85平米以下なので、1台のみの設置です。
その他前提条件
- 回線は1GbpsのNTTフレッツ光
- Aterm、Google Wifiともに、Wifiアクセスポイント至近で450Mbps程度。有線でも同程度(fast.comにて計測)
- Wifi接続強度などはMacBook Pro(Late 2016)を使ってWifi Explorerというアプリを使って確認
Atermでは2.4Ghz帯と5Ghz帯をSSIDを分けて、5Ghz帯に対応しているものはすべて5Ghz帯を使用し、非対応機種は2.4Ghz帯を使用していました。
全台、通信が途切れることはなく、全ての箇所で100Mbps以上の速度が出ていました。
Google Wifiを導入してみて
Pros(良い点)
- 通信量をアプリケーションで確認できるのが便利
- 通信が上手くいかない地点でのWifiの切断が早い
AtermではWifiの電波は掴んでいるけど、通信が上手くいかない、というスポットがありました。そういうスポットにいくとGoogle Wifiはすぐに切断されました。
- Wifiを切断する時間を端末ごと・グループごとにスケジュール出来る
- アプリで設定はわりと便利
最終的な感想
3日使ってみて
- 以前のアクセスポイントに比べて、ほとんどの場所で2.4Ghz帯域になり10分の1に近いほどの遅さです。そのため非常に不満です。1G回線が当たり前の日本ではイマイチ
- 2.4Ghzと5Ghzの切替の瞬断も慣れれば気にならないだろうが、5Ghz帯のみに制限出来れば瞬断しないので、非常に気になる
- Google Wifiの特徴であるメッシュ機能は全く活かせない家面積のため、Google Wifiが良い理由がない
正直なところ、上記のように、感じるメリットよりも不満のほうが大きかったです。
その後どうしたか?
実のところGoogle Wifiはもう手放してしまいました。(まだ製品がホットなうちに)
今はAterm WG2600HP2を使っています。Google Wifiが1万6千円なのに対し、WG2600HP2は1万2千円ほどと多少安価です。
規格値、実効スループットもGoogle Wifiを上回っています。
規格値 無線LAN:1733Mbps(11ac/5GHz帯)+800Mbps(11n/2.4GHz帯)
何より5Ghz帯と2.4Ghz帯のSSIDを分ける事ができます!
一般的なマンション(部屋が二部屋以上)であれば、5Ghz帯のみで事足りますし、2.4Ghz帯は遅いので、5Ghz帯に制限する機能は不可欠だと感じます。
WG2600HP2使用下ではすべての部屋・場所で実効スループットで200Mbps以上で安定した通信が行えています。Google Wifiの規格値よりも早いです。
WG2600HP2では端末ごとのスケジューリング機能もついていて、Google Wifiと同等のことが行なえます。
Google Wifiは誰におすすめか?
- メッシュ機能が必要となる、一軒家、もしくは広いマンション
- インターネット回線が100Mbpsの場合(2.4Ghz帯の144Mbpsの規格値でも不満を感じにくい)
- 簡単に設定したい人
Google Wifiのアプリでの設定は非常に便利でした。Atermシリーズを使ってみると改めてその簡単さを認識しました。なんとなくいい感じにしたい、速度にこだわりがない、そういった方にはGoogle Wifiは非常に良いと思います。
Google Wifiはすでに発売から1年半以上経過しており、最新機種とは言えません。新しい規格類に対応、より高速になったGoogle Wifiの登場が待ち遠しいです。2.4Ghzが規格値800Mbpsになればだいぶ改善されるでしょう。