保育園落ちた問題こそあらゆる問題の根源

Koichiro, Sumi
3 min readFeb 21, 2017

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3回目の保育園の「保留」通知が届きました。ここまではよくあることで、みんなが遭遇していることです。特に神奈川県民。

ところで、先日神奈川の東急百貨店で「輝く女性起業家プロモーションウィークス」のアナウンスが流れていました。起業家を応援したり女性を応援することはとても良さそうだと思います。

ところで、先日「保育園が決まらないと起業が出来ない、今月通るかどうかすごく心配」といった話を友人から聞きました。事実として、特に既婚者にとって、男女問わず起業はリスクが高いと思います。

子育て世帯の起業はリスクが高い

起業はリスクが実は低い、といった話もよくありますが、妻帯者、しかも子供を持つ身としては、妻と子供を養っていく責務があります。養うためには安定した収入か巨額の貯金が必要です。多くの場合、巨額の貯金を作ることは容易ではありません。

起業を自己資本100%でした場合、収入は実質貯金の切り崩しです。また、VCから出資を頂いて起業する場合にもバーンレートは低く保つ事が求められます。そうしなければ会社のランウェイがとても短くなってしまいます。そのため、家族を養うだけの収入を起業した企業から安定的に得ることは難しいかもしれません。

また、会社のランウェイがなくなってしまったらそこで起業は終了です。急いで就職しないと家計のための現金と収入源がありません。

共働きでリスクと安定収入

夫、もしくは妻のどちらかが安定的な職につき、もう一方が起業すると、安定的な収入を家計としては得ることが出来るので、起業のリスクが家系内で許容できる範囲内に抑えられると思います。

私は大体そんな感じで、認可外保育園+看護師である妻に支えられて起業できています。

共働きの難しさ

一方で、共働きすること自体が非常に難しいです。保育園は本当に見つかりません。私の住む川崎市高津区では認可保育園は本当に通りませんし、認可外保育園も抽選でまず通りません。肌感覚としては年賀状の切手セットが当たるかどうかぐらいの確率です。

一応、空いているところもゼロではないです。近くの保育士さんが高圧的だし園長先生がいないし(求人中)で公園も近くにない(何も遊具がない、神社という名のただの平地がある)認可外保育園(月10万円)なら開いているようです😂

起業家を増やそうと国が支援金や助成金やインキュベーション施設を頑張ってくれることは大いに助かるのですが、やはりそれらは一時的な物で、根本的に起業リスクを下げるには、起業する家庭の家計のリスクを下げる事が必要だと思います。そのために共働き出来る環境を作ること、つまりは「保育園に入れるようにする」事はとっても重要です。

保育園落ちた起業できない

起業するリスクが取れない事は家族が最優先である既婚者・子持ち世帯にとって当然のことです。家族を捨て起業するというのは難しい話です。

若手起業家だけを増やしたいならそんな事は必要ないですが、ベテランの、社会人経験がある起業家を増やしたいなら、保育園は不可欠です。

起業家を増やしたいと本当に願うなら保育園を増やして下さい、自治体の皆様方。

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Koichiro, Sumi

Founder of Sider. Sider is Automated Code Review Platform on GitHub. 取り留めもなく日々思ったことを綴ります。