会社を辞めてから投資家に会いに行くか、会社勤めをしながら起業するか

Koichiro, Sumi
6 min readAug 4, 2016

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スカイランドベンチャーズの木下さんのブログが話題になっていたので、載っかって私も書いてみます。

色々なスタンスが皆様あるかと思います。起業にあたってリスクを取る、なるべく取らない、巨額の融資など含めて大きくリスクを取る。などなど。

本当に様々な選択肢がある今のご時世は本当に恵まれていることです。

はじめに、私のポジションを示すとともに、どんなスタンスがあるのかを書いてみようと思います。

私のポジションは誰が起業しようと起業しまいと損得がなく、また、みんな自由であるべき、やりたいようにやれば良いという思想なので、どのスタンスにもオススメも否定も全くございません。

強いて挙げれば、非エンジニアの代表の方が、エンジニアの方にブラックなお仕事を強制しない、する方は起業しないで欲しい、という程度です。

1. 事業プランのみの状態で会社を辞めて起業する

このスタンスは勢いがあっていいですね!起業後、投資を受けたり、リスクの低い融資を受けたり出来ればより勢いを加速させられるでしょう。

唯一難点があるとすれば、投資を受けられず、事業を進められるメンバーが集められず、となってしまった場合には、机上の空論の事業プランだけが残る事です。

仕事をやめた後に相談すると投資して貰える確度が高いベンチャーキャピタルもあるようですよ。

2. 事業プランとチームを揃えて起業する

やはりチームは大事です。もし代表が非エンジニアであれば、エンジニアが居ると居ないでは雲泥の差です。エンジニアメンバーがいるだけで投資も受けやすくなる事でしょう。

こちらも油断は禁物です。シードアクセラレータプログラムなどに採択されるのはこの2のケースが多いのですが、チームだと思っていたら実は即空中分解、なんてことはざらにあるのです。もし自分はそんなことはない、と思っているようでしたら、以下の本がお勧めです。

3. 事業プランとチームと資金を揃えて起業する

資金は大事です。チームが空中分解する大半の理由は資金にあります。極論、資金さえ潤沢にあればチームというかプロダクトを作るための人の集まりは作る事が出来るのです。さぁ資金を揃えましょう!

資金をいくら集められるか、また、本当に集められるかというのが難しいところです。よっぽどのキャリアを持つ代表、もしくはチームでないと難しいというのが私の肌感です。

シードアクセラレータプログラムだと数百万円の資本金での資金調達が一般的ですが、チームで複数回事業の仮説検証サイクルをまわすには少し心許ないお金です。予めの貯金が不可欠でしょう。

先の木下さんはエンジニアがチームにいて、かつ20代でtwitterやっててブログやっているようであれば、全て投資するらしいので、案外資金のハードルも今はそこまで高くないのかもしれません。

4. 事業を立ち上げてから起業する

成長している事業さえあれば、チームや資本金が無くても黒字で会社を存続させることが出来ます。また、資金調達もしやすいでしょう。会社に勤めながら、副業として、事業を興し、軌道に乗ったら法人化してしまえばいいのです。

この問題点は勤めながら事業を立ち上げるのでスピードがフルコミットの場合に比べて出づらいということです。ただし、1日は24時間あります。8時間働いたとしてもまだ16時間残っています。やってやれないということはないでしょう。

会社に勤めているなら貯金も貯まっているのではないでしょうか。貯金を開発会社への開発費として使う事で、退職して、起業するよりも遙かにリスクが低く、事業プランを検証出来るのが今の世の中です。
スタートアップテクノロジーさんは良い評判を聞きますね。

5. 事業が伸びてから起業する

副業で事業を立ち上げ、伸び始めてきたとしても、ギリギリまで法人化せず、貯金を開発費やインフラ代、広告費に全てつぎ込み、自分の資金の限りを尽くして事業の成長に投資しましょう。そうすれば資金調達の時には自分の会社のバリューション(時価総額)は最大限高まった状態で調達出来るでしょう。

難点は資金や自分の時間がボトルネックになって成長を阻害するリスクがあることです。メンバーは直ぐには増やせませんから、「ここだ」と思ったタイミングで法人化、増資するのが良いと思います。「ギリギリ」というのは資金的な限界ではなく、成長のボトルネックに自分がならないかどうかのギリギリなのです。

ここまでいっているのであれば、私が何かを紹介するまでもありません。自分の事業にあった投資家を探して話を聞きに行ってみましょう。

5つのスタンスを書いてみて。終わりに

後半になるに従って創業時のバリューションは向上していますが、難易度も上がっており、また、事業の立ち上げに掛かる時間も延びています。正直、どのスタンスが良いというのはやはり無いと思うのです。

「欲しいと思ったとき」が買い時なんてよく言いますが、「やりたい」と思ったときがやり時だと思いますね。

それでもまだ躊躇するようであれば、上に上げた方々に相談してみると良いと思います。もし私に相談したいという奇特な方がいらっしゃるようでしたら、もちろん私にお声がけ頂いても大丈夫です。

それでは、皆様が自由に生きられますように。

Regards,

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Koichiro, Sumi

Founder of Sider. Sider is Automated Code Review Platform on GitHub. 取り留めもなく日々思ったことを綴ります。